2020年にJR西日本の株主優待を使って旅をしました。
上手く使うとかなり有効な優待なので、JR西日本の株主優待の使い方をお教えします。
JR東日本の株主優待割引についてはこちらから!
JR東日本の株主優待の使い方と注意点 ~新幹線などで4割引で東日本を巡る方法~
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関連記事:JR東日本の株主優待の使い方と注意点
JR西日本の株主優待について
最初に、JR西日本の株主優待についてです。
実際に、どのような優待が受けられるかというと…。
優待の内容
割引率 50%
割引の対象
・区間 JR西日本の営業路線内
・運賃 片道乗車券
・料金 特急券、グリーン券(個室を除く)、指定席券
片道乗車券の区間内であれば複数列車の料金を割引
となっています。
簡単にいうと、「JR西日本エリア内で、片道乗車券の範囲内なら、特急は何回乗っても半額になるよ」ということです。
半額とは、なんとも割引が大きいですね!
長い経由の片道乗車券でも、特急・新幹線は何回でも半額になるので、途中下車を駆使して、西日本を周遊される方にはとても便利な優待です。
なお、乗車券と料金券(特急券)については、別の記事を参照してください。
関連記事:乗車券と料金券
乗車券と料金券(特急券など) ~今さら聞けない?!JRのきっぷの基本~
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入手方法は?
問題は、この優待券をどうやって手に入れるかですよね。
まず、想像できる方法は、JR西日本の株主になること。
しかし、これには相当な資金がかかります。
100株以上購入しないと株主優待はもらえませんし、手に入れるには多額のお金がかかります。
そのため、一番手軽な方法は、金券ショップで購入しましょう!
大きなターミナル駅に行くと、だいたい駅の近くに金券ショップがあるので、そこで手に入れることもできます。
ちなみに、私は東京在住ですが、東京の金券ショップでも売っていました。
実際に使ってみます
東京でも手に入るJR西日本の株主優待券。
さっそく、池袋のとある金券ショップで手に入れたJR西日本の株主優待を使って、きっぷを購入します。
買ったきっぷはこちら。
購入したきっぷ
乗車券
・出雲市→富山
特急券
・出雲市→岡山 やくも グリーン席
・岡山→新大阪 さくら 普通車指定席
・新大阪→金沢 サンダーバード グリーン席
・金沢→富山 新幹線 普通車自由席
出雲市から富山までの片道乗車券の区間内なので、乗る特急の特急券・グリーン券は全部50%OFFです。
片道乗車券は100キロを超えると途中下車が可能なので、途中下車の制度を使って西日本を巡ります。
まずは、株主優待券に乗車区間を記入します。
次に、駅できっぷを準備してもらいます。
きっぷはJR西日本の「みどりの窓口」で購入するのが基本です。
しかし、私が買おうとしていた出雲市駅には、「みどりの窓口」はありません…。
でも、ご安心ください!
「みどりの券売機プラス」があれば、株主優待のきっぷを購入することができます。
「みどりの券売機プラス」の呼び出しボタンを押すと、オンラインでオペレーターが画面に出てきて、きっぷを準備してくれます。
私も出雲市駅の「みどりの券売機プラス」で、なんとか株主優待のきっぷを購入することができました。
購入したきっぷがこちらです。
すべて合わせて、14290円でした。
ちなみに新幹線で東京から新大阪まで14000円ちょいなので、それと同じくらいの金額で購入できました。
きっぷを購入したら、あとは乗るだけです!
山陽新幹線 (新大阪から博多まで株主優待が使えます)
サンダーバードで金沢
最後は北陸新幹線 (金沢から上越妙高まで使えます。 ただし、上越妙高駅ではJR西日本の株主優待できっぷの購入はできません。 )
3日間かけて無事に出雲市から富山まで行くことができました! (旅行記は、この記事最後部のリンクからどうぞ! )
まだ一部ではありますが、JR西日本のエリアの広さを体感できましたね。
西日本を周遊したいと考えている方には、とてもおススメです。
JR西日本の株主優待を使う注意点
とても割引額が大きくて、お得感があるJR西日本の株主優待ですが、いくつか注意点があります。
寝台やグランクラスには使えない
寝台列車や北陸新幹線のグランクラスには使うことができません。
グランクラスの場合は乗車券のみ割引、寝台列車(サンライズ瀬戸・出雲等)の場合は乗車券・特急券も割引をつけることはできません。
寝台特急サンライズ瀬戸・出雲の購入方法については、以下の記事からどうぞ!
【サンライズ瀬戸・出雲】日本で唯一の定期寝台特急 乗車記と予約・購入・発券方法
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関連記事:サンライズ瀬戸・出雲
新幹線などのJR会社の管轄エリアに注意
さらに、JR西日本のエリア内で気をつけておきたいポイントがあります。
新幹線と在来線で管轄しているエリアが違う場合です。
JR西日本とJR東海
まず一つ目に、JR西日本とJR東海です。
JR西日本とJR東海は、在来線(東海道本線・琵琶湖線)と新幹線の境界の駅が違います。
在来線(東海道本線・琵琶湖線)は、滋賀県の米原(まいばら)で会社が変わる。
そのため、米原から名古屋方面はJR東海、京都方面はJR西日本。
一方、新幹線(東海道新幹線)は、新大阪で会社が変わる。 (新大阪から山陽新幹線)
そのため、新大阪から名古屋方面はJR東海、博多方面はJR西日本。
同じ米原~新大阪でも、在来線はJR西日本、新幹線はJR東海と異なる会社が管轄しています。
このような場合は、JR西日本の株主優待は、JR西日本でしか使えませんから、新幹線(東海道新幹線)を使って米原~新大阪間を移動する場合は、割引の対象になりません。
京都や米原まで株主優待を使う場合は、在来線を利用しましょう。 (この場合の在来線の特急は、割引の対象です。 )
JR西日本とJR九州
二つ目は、JR西日本とJR九州の境界です。
似たようなケースが関門海峡(山口県・福岡県)でも起こります。
在来線(山陽本線および鹿児島本線)は、山口県の下関(しものせき)で会社が変わる。
そのため、下関から岩国・広島方面はJR西日本、小倉・博多方面はJR九州。
一方、新幹線(山陽新幹線および九州新幹線)は、博多で会社が変わる。
そのため、博多から新大阪方面はJR西日本、鹿児島中央方面はJR九州。
この場合、小倉から博多の移動をJR西日本の株主優待を使う場合は、山陽新幹線を利用しなければなりません。
下関から九州方面の在来線や、小倉~博多間の特急列車(ソニック等)はJR九州の管轄になるので、割引の対象になりません。
その他
東京と金沢を結ぶ、北陸新幹線は上越妙高で会社が変わります(JR西日本とJR東日本)。
北陸新幹線の場合、割引の対象は上越妙高までです。
そのため、長野・東京方面へ乗る場合(金沢・富山等から乗り続ける場合)は、別途乗車券・特急券等が必要です。
JR西日本とJR四国は児島が境界になります。
児島から先の四国方面は、割引の対象外です。
JRのエリアについては少々複雑な部分もあるので、十分に注意してください。
JR西日本の株主優待で使用可能な新幹線
山陽新幹線(新大阪~博多)
北陸新幹線(上越妙高~金沢)
JR西日本の駅・窓口でしか購入できない
あと、もう一つ、注意してほしいことがあります。
それは、JR西日本の駅でしか購入できないということです。
JR西日本の株主優待なので、考えてみれば当然のことなんですけれども、実はこれにも気をつけていただきたいです。
これも、JRの会社の管轄に関することなんですが、京都や新大阪などの駅には「みどりの窓口(きっぷうりば)」があります。
この「みどりの窓口(きっぷうりば)」がどこの会社が管理しているのか気にしてください。
例えば、京都駅や新大阪駅にはJR西日本とJR東海の窓口があります。
同じように、博多駅や小倉駅には、JR西日本とJR九州の窓口があります。
いくら、駅の窓口でJR西日本の株主優待のきっぷを買いたいと思っていても、JR九州やJR東海の窓口では購入できません。
窓口の列に並んでからでは遅いので、JR西日本の窓口であることを確認してから購入しましょう。
さらに、北陸新幹線は上越妙高で会社が変わります。
しかし、上越妙高の駅自体はJR東日本が管理しており、JR西日本の窓口・券売機はありません。
このため、東京方面から北陸新幹線回りで、一番近いJR西日本の窓口は糸魚川になります。
株主優待を使うことができる駅や窓口にも、管理している会社によって違いがあるので、十分注意してください。
まとめ
・JR西日本の株主優待は、JR西日本エリア内の片道乗車券、及びその区間内の特急券・グリーン券・指定席券が50%OFF
・購入はJR西日本の「みどりの窓口」もしくは「みどりの券売機プラス」
・寝台やグランクラスには不可(グランクラスは運賃のみ割引可)
・JRの管轄している窓口に気をつける
これさえ気をつければ、JR西日本の株主優待で西日本を思う存分まで満喫できます。
株主優待などでお得に旅行をしましょう!
JR西日本の株主優待を使った旅行記もありますので、是非ご覧ください。
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