新幹線に乗りたいけど、どの新幹線に乗ったらいいかわからない…
そんな方のために、新幹線の列車種別を紹介していきます。
第1弾は、東海道新幹線の列車種別についてです。
(筆者の私が東京在住なので、どうしても東京からの視点になります。ご了承ください。)
東海道新幹線について
東海道新幹線は1964年10月1日に開業した、日本、いや世界初の高速鉄道です。
開業当時は国鉄でしたが、1987年4月1日から国鉄民営化により、JR東海が運営しています。
東海道新幹線は東京から新大阪までですが、一部列車は山陽新幹線の博多まで乗り入れています。
東京・名古屋・大阪と日本を代表する大都市を結び、日本の大動脈として、日々快走しています。
東海道新幹線の列車種別は「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3つです。
それぞれどんな特徴があるのか、見ていきましょう。
のぞみ 一番速い東海道新幹線の絶対的エース
まず最初に紹介するのは、「のぞみ」です。
停車駅・所要時間
停車駅:東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪
所要時間:約2時間半(東京~新大阪)
「のぞみ」は東海道新幹線の中では、一番速い種別になります。
新横浜を出ると、次は名古屋なので、面積の大きい静岡県には目もくれません。
毎日、東京と新大阪の間を、飛ばしに飛ばして走っています。
運行本数
運行本数:約10分に1本
日本の大都市を結ぶ新幹線ということもあり、本数はなんと約10分に1本の間隔です。
とんでもない本数です。
東京駅にいくと、「のぞみ」が次から次へと出発していく様子を見ることができます。
列車編成
列車編成:16両
自由席:3両(1~3号車)
グリーン車:3両(8~10号車)
指定席:10両(4~7、11~16号車)
全車禁煙(3・10・15号車に喫煙ルームがある)
トイレは2両に1つ(奇数号車の車端部)に備え付けられている。
N700系車両の普通席には窓側と端の座席に、グリーン車は全席にコンセントがある。
N700S系車両には、普通席・グリーン車の全席にコンセントがある。
自由席は3両ですが設定されています。繁忙期は始発の東京駅の段階で満席になることもあります。
全車禁煙ですが、希望すれば喫煙ルームに近い座席を確保することができます。
喫煙ルームといい、コンセントといい、ビジネス客向けの設備が多いような感じがします。
10分に1本、16編成の新幹線が、東京~新大阪間を約2時間半でお客さんを運んでいます。
まさに「のぞみ」は、日本の大動脈そのものです。
ひかり 今は2番手?! それでも活躍を続ける東海道新幹線の元エース
続いては「ひかり」です。
停車駅・所要時間
停車駅:東京・品川・新横浜・(小田原)・(熱海)・(三島)・(静岡)・(浜松)・(豊橋)・名古屋・(岐阜羽島)・(米原)・京都・新大阪
運行する「ひかり」によって停車駅が異なる。
所要時間:約3時間(東京~新大阪)
「ひかり」は、「のぞみ」に比べると停車駅が多くなります。
「のぞみ」が停車する東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪には必ず停車しますが、それ以外の駅は運行する「ひかり」によって停車駅が変わります。
そのため
新横浜・小田原の次は名古屋、名古屋から先は各駅に止まる
とか
新横浜から静岡・浜松・豊橋とチラホラ止まって、名古屋の次は京都
などなど、「ひかり」は列車によって停車パターンが異なります。
この点は「ひかり」の少し面倒なところ…
運行本数
運行本数:1時間に2本程度
「ひかり」は1時間に2本程度運行されています。
東京からだと、1本は新大阪止まり、もう1本は山陽新幹線に直通して岡山・広島まで行くケースが多いです。
列車編成
列車編成:16両
自由席:5両(1~5号車)
グリーン車:3両(8~10号車)
指定席:8両(6~7、11~16号車)※繁忙期などで編成に変更がある
全車禁煙(3・10・15号車に喫煙ルームがある)
トイレは2両に1つ(奇数号車の車端部)に備え付けられている。
N700系車両の普通席には窓側と端の座席に、グリーン車は全席にコンセントがある。
N700S系車両には、普通席・グリーン車の全席にコンセントがある。
設備は「のぞみ」と変わりません。
「のぞみ」に比べて自由席が2両分多く用意されていますが、繁忙期などで指定席が増やされるなど、編成が変更になることがあります。
こだま マイペースな各駅停車型の新幹線
3つ目は「こだま」です。
停車駅・所要時間
停車駅:各駅に停車
所要時間:約4時間(東京~新大阪)
「こだま」は各駅に停車する新幹線です。
なお、新富士・掛川・三河安城の3駅は「こだま」しか停車しません。
時間がかかる理由として、各駅に止まることに加えて、「のぞみ」「ひかり」の通過待ちによる待ち合わせがあるためです。
なにせ「のぞみ」が10分に1本の頻度で来ますから、その度に「こだま」は通過待ちを強いられます。
運行本数
運行本数:1時間に2本程度
「こだま」も「ひかり」と同じように、1時間に2本程度運行されています。
東京からだと、1本は名古屋止まり、もう1本は新大阪止まりというケースが多いです。
列車編成
列車編成:16両
自由席:10両(1~6、13~16号車)
グリーン車:3両(8~10号車)
指定席:3両(7、11~12号車)※繁忙期などで編成に変更がある
全車禁煙(3・10・15号車に喫煙ルームがある)
トイレは2両に1つ(奇数号車の車端部)に備え付けられている。
N700系車両の普通席には窓側と端の座席に、グリーン車は全席にコンセントがある。
N700S系車両には、普通席・グリーン車の全席にコンセントがある。
設備は「のぞみ」「ひかり」と変わりません。
自由席が多いのが特徴です。通勤通学など、短い距離の移動をする人が多いからだと思います。
ちなみに、「こだま」のグリーン車には、エクスプレス予約などで安く乗れるきっぷも用意されています。
JR東海ツアーズから発売されている、「ぷらっとこだま」(普通車用・グリーン車用)なんて商品もあります。
私としてはエクスプレス予約の「EXこだまグリーン早特」がおススメです。
時間はかかりますが、安くグリーン車で移動できるので、時間に余裕があるときは利用してます。
「こだまグリーンのススメ」と題した記事も書いたので、こちらもご覧ください。
まとめ
東海道新幹線の列車種別について解説しました。
速い順に「のぞみ」→「ひかり」→「こだま」です。
これがわかれば、東海道新幹線のきっぷを買うときにとても役に立ちます。
種別を理解して、東海道新幹線でいいご旅行を!
追記:富士山はどの席から見える?
おまけとなりますが、東海道新幹線に乗ったら、やっぱり富士山が見たいですよね!
では、どの席から富士山が見えるのでしょうか?
普通席(指定席・自由席)の場合は、E席です。
E席とは2名掛けの窓側の席になります。
グリーン車の場合は、D席です。
東海道新幹線は必ず1号車が新大阪寄り、16号車が東京寄りになるので、上り(東京方面)も、下り(新大阪方面)でも、選ぶ座席は同じです。
富士山が見たい場合は、迷うことなく普通席ならE席、グリーン車ならD席を確保しましょう。
しかし、富士山が見れるのは天気がいい日に限ります。ご承知おきください。
エクスプレス予約のススメ
きっぷを予約する際は「エクスプレス予約」がおススメです。
繁忙期でも値段が変わらず、自由席と同じ値段で指定席を購入することができます。
先ほど出た「EXこだまグリーン早特」といった、早特の商品もあります。
駅の窓口に並ばなくてもいいですし、EX予約専用カードや交通系ICカード(Suicaなど)を登録すれば、新幹線の改札にタッチするだけなので、きっぷの受け取りも必要ありません。
エクスプレス予約会員になると、年会費(1100円)が発生しますが、それでもお得です。
お!いいな!!と思った方は、エクスプレス予約のHPをのぞいてみてください。