世界遺産として有名となった熊野古道。
今回はJR東海から発売されている「南紀・熊野古道フリーきっぷ(中辺路コース)」を使って、熊野詣旅行をしてきました。
名古屋から特急「南紀」に乗る
名古屋駅から特急「南紀」で紀伊勝浦に向かいます。
行程①
南紀1号 名古屋8:02→紀伊勝浦11:56
紀伊勝浦までは約4時間の長い鉄道旅です。
南紀号などで使われている車両は、「ワイドビュー」と呼ばれていて、広い窓が特徴です。
先頭の座席を指定すれば、前面展望も楽しめます。
途中、三瀬谷(みせだに)駅を過ぎてしばらくすると、海を望むことができます。
朝の清々しい熊野灘を片目に、特急南紀は紀伊半島を南下していきます。
乗ってたら意外とあっという間で、紀伊勝浦駅に到着です。
那智勝浦でマグロを食す
紀伊勝浦に到着したのは、ちょうどお昼時。
ちょうどお腹も空いてきたので、昼食にします。
那智勝浦町はマグロで有名な港町。
もちろんマグロを食べに行きます。
紀伊勝浦駅から歩いて3分ほどの場所にある、「まぐろ三昧 那智」でマグロをいただきました。
「まぐろづくし定食」は、もちもちの分厚い刺身にマグロカツ、角煮、特製梅ねぎとろがついたマグロのフルコースで、贅沢な定食でした。
どれも美味しかったんですが、個人的には梅が効いた「特製梅ねぎとろ(写真右上)」が一番のお気に入りです。
お腹を満たした後、海の方へ向かうと、「にぎわい市場」がありました。
巨大なマグロのオブジェが目印です。
ここでも食事を楽しむことができます。
駅前は売店が少ないので、ここでお土産を買ってもいいですね。
世界遺産・那智山を満喫する
食事を済ませた後は、いよいよ熊野詣に行きます。
JR紀伊勝浦駅前にある、熊野御坊南海バスの窓口でバスのフリーきっぷと引き換えて、那智山方面に向かいます。
熊野古道・大門坂
まず向かったのは、熊野古道・中辺路(なかへち)の那智山へ向かう参道、大門坂です。
紀伊勝浦駅からバス(那智山線)で約20分、大門坂バス停で下車します。
行程②
熊野御坊南海バス(那智山線) 紀伊勝浦駅13:05→大門坂13:24
大門坂バス停を降りると、なでしこジャパン記念モニュメントがありました。
なでしこジャパンがワールドカップで優勝したメンバーの足形も、飾られています。
トイレやドリンクの自動販売機もあるので、用事はここで済ませましょう。
大門坂バス停から熊野那智大社を歩いて目指します。
まずは大門坂の入口に向かいます。
バス停から2〜3分歩いた場所に、大門坂の入口があります。
大門坂から少し歩くと、多富気王子(たふけおうじ)跡があります。
多富気王子は中辺路の九十九王子の最後の社です。
多富気王子に参拝をして、大門坂を登っていきます。
杉をはじめとした木々に囲まれた、石畳の道を登っていきます。
静けさと鮮やかな緑、歴史を感じる石畳が神聖な雰囲気を醸し出しています。
267段、距離にして600メートル続く石段をひたすら登っていきます。
これが運動不足の34歳にはかなりキツイ…。
石畳は滑りやすいので、足元には十分に注意が必要です。
体力に自信がある人は、チャレンジしてみてください。
熊野那智大社と八咫烏
大門坂を登りきると、熊野三山の一つである熊野那智大社に向かう参道が見えてきます。
大門坂を登っても、ゴールの熊野那智大社はまだまだ先です。
熊野那智大社の参道に入ってからも、階段がずっと続いていきます。
がんばりましょう。
大門坂から消耗してきた体力をふり絞って、参道を登り続けていきます。
赤い鳥居が見えてくると、もうすぐ。
世界遺産・熊野三山の一角、熊野那智大社に到着です。
鳥居をくぐって、まず見えてきたのが、うさぎの絵馬。
2023年はうさぎ年ですからね。
とても立派な本殿です。がんばって登ってきた甲斐がありました。
神社の独特な雰囲気は、身が清まります。
熊野那智大社のすぐ脇には、八咫烏(ヤタガラス)が祀られている御縣彦神社(みあがたひこじんじゃ)があります。
三本の足が特徴的な八咫烏は、導きの神様とされています。
勝利を導くとして、サッカー日本代表のシンボルマークにもなっています。
先ほどのなでしこジャパン(サッカー女子日本代表)も、八咫烏がチャンピオンまで導いてくれたとか…
青岸渡寺と三重塔
熊野那智大社の近くには、青岸渡寺(せいがんとじ)と呼ばれるお寺があります。
このお寺から少し歩いた場所に、三重塔があります。
この三重塔は、中に入れます(有料300円)。
狭いですが、壁画や観音様は見ごたえがあります。
三重塔の先に、那智の滝が見えてきます。
これぞ日本というような、素敵な風景に巡り合えます。
春になると桜が咲いて、また美しいそうです。
飛瀧神社と那智の滝
三重塔の塔の次は、那智の滝の近くまで行ってみます。
那智の滝には、滝そのものを祀っている飛瀧神社(ひろうじんじゃ)があります。
鳥居をくぐり、階段を降りて行くと、間近で滝を見ることができます。
一段の滝としては落差が日本一の那智の滝、近くで見ると迫力を感じます。
華厳の滝、袋田の滝と並ぶ日本三名瀑の一つでもあります。
那智の滝の迫力と美しさに、時間を忘れて滝を眺めていました。
川湯温泉まで移動
心行くまで熊野那智大社一体の那智山を楽しんだところで、宿まで移動します。
宿は熊野那智大社から離れた本宮温泉郷の川湯温泉なので、バスを乗り継いで移動します。
熊野那智大社の最寄りのバス停である、那智山バス停から紀伊勝浦駅行きのバス(那智山線)に乗ります。
那智の滝の前のバス停からでも、同じバスに乗ることができます。
紀伊勝浦駅行きのバスに乗って17〜8分ほど。
途中の那智駅バス停で、新宮行きのバス(新勝線)に乗り換えます。
バスの時刻表を見ると、那智駅で乗り換えるとバスの接続が良かったので、那智駅で乗り換えました。
バスの時刻表は、フリーきっぷを引き換える際に窓口でもらえます。
那智駅は静かな無人駅で、列車の本数は少ないです。
紀伊勝浦と新宮の移動は、バスがおススメです。
駅からは海を眺めることができました。
数分後の新宮駅行きのバスで、新宮駅に向かいます。
行程③④
熊野御坊南海バス(那智山線) 那智山15:42→那智駅15:59
熊野御坊南海バス(新勝線) 那智駅16:08→新宮駅16:39
新宮駅は名古屋と大阪方面から来る特急が止まる駅ですが、駅前はとても静かです。
新宮駅から、次は熊野本宮大社行きのバスに乗ります。
今回は本宮温泉郷の川湯温泉で降りるため、湯の峰温泉経由の53番のバスに乗ります。
本宮温泉郷を経由するバスは、熊野御坊南海バスではかなり本数が少ないので、注意が必要です。
行程⑤
熊野御坊南海バス(川丈線) 新宮駅18:15→川湯温泉19:13
約1時間のバスに乗って、川湯温泉バス停に到着です。
今回は川湯温泉バス停のすぐ近くにある、「山水館まつや」に泊まります。
「山水館まつや」は一人でも気軽に、安い値段で泊まることができます。
また、歩いて2分ほどの場所にある「山水館みどりや」の温泉にも入ることができます。
「山水館みどりや」の露天風呂は川に掘ったワイルドな温泉で、最高に良かったです。
翌日は、熊野三山の残り二つ、熊野本宮大社と熊野速玉大社に向かいます。
この旅で使った「南紀・熊野古道フリーきっぷ」については、別のブログで詳しく解説しているので、是非ご覧ください。
【南紀・熊野古道フリーきっぷ(中辺路コース)】世界遺産・熊野古道へ!超おトクなきっぷの買い方
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