新幹線に乗りたいけど、どの新幹線に乗ったらいいかわからない…
そんな方のために、新幹線の列車種別を紹介していきます。
第2弾は、北海道・東北新幹線の列車種別についてです。
山形・秋田新幹線についても紹介します。
(筆者の私が東京在住なので、どうしても東京からの視点になります。ご了承ください。)
北海道・東北新幹線
東北新幹線はJR東日本が管理・運営しています。
東京から新青森まで、東北の太平洋側を走る新幹線です。
福島から枝分かれして山形新幹線、盛岡から枝分かれする秋田新幹線も走っています。
北海道新幹線は新青森から新函館北斗まで、JR北海道が管理・運営している新幹線で、東京方面へ直通運転しています。
将来的には北海道新幹線を札幌まで延伸する予定で、現在JR札幌駅前では工事が進められています。
時間的には、東京から札幌の移動の場合は飛行機の方が有利ですが、東北方面から北海道への移動はだいぶ便利になりそうです。
はやぶさ・はやて 北の大地へ疾走するスピードスター
はやぶさ・はやて
停車駅:東京・(上野)・大宮・仙台・盛岡・(八戸)・(七戸十和田)・新青森・(奥津軽いまべつ)・(木古内)・新函館北斗 ()は一部停車。
編成両数:全車指定席。10両(10号車がグランクラス、9号車がグリーン車、残りは普通車)
運行本数:1時間に2本程度
北海道・東北新幹線の代表格は「はやぶさ」です。
東北新幹線もかつては「はやて」でしたが、今では盛岡〜新函館北斗のごく一部の列車でしか運行されていません。
「はやぶさ」の持ち味は、何といってもスピードです。
最高速度320km/hで走ります。これは2023年7月現在で、新幹線の中では最速です。
東京から仙台まで約1時間半、盛岡までは約2時間15分、新青森までは約3時間で結びます。
なんといっても大宮の次は、仙台までノンストップ。仙台の次は盛岡まで一気に飛ばします。
北海道新幹線は青函トンネルをくぐり、北海道に到達します。
東京から新函館北斗までは約4時間20分です。
しかし函館まで行くには函館本線の「はこだてライナー」に乗り換えが必要です。
新函館北斗から函館までは30分ほどです。
【①函館→青森編】鉄道で巡る春の北東北(青森・秋田)お花見ツアー
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乗る際の注意点は、「はやぶさ」「はやて」は全席指定席です。
自由席の設定はありません。
指定席が満席の場合は、立席特急券が発売されます。
立席特急券の場合、座席はありませんが、乗車する号車の指定はされているので、きっぷをよく確認して、指定された号車に乗りましょう。
やまびこ 快速で駆け巡る奥州の龍
やまびこ
停車駅:東京・上野・大宮・(宇都宮)・(那須塩原)・(新白河)・(郡山)・福島・(白石蔵王)・仙台から盛岡まで各駅 ()は一部停車。
編成両数:自由席あり。10両(10号車がグランクラス、9号車がグリーン車、普通車の指定席と自由席は編成により異なる)
運行本数:1時間に2~3本程度
「はやぶさ」「はやて」で通過してしまう駅に停車する新幹線が、「やまびこ」です。
特に郡山から先の各駅へは、「やまびこ」が便利です。
「やまびこ」には自由席が設定されています。
「はやぶさ」「はやて」は全車指定席なので、仙台・盛岡まで自由席に乗車する場合は、「やまびこ」一択になります。
ただし、「やまびこ」は列車によって停車駅が異なるので注意が必要です。
白石蔵王まで自由席を買ったのに、いざ乗ってみたら通過だった…
なんてことも起こりえるので、気をつけましょう。
なすの 通勤タイプの各駅停車型新幹線
なすの
停車駅:東京から郡山までの各駅
編成両数:グリーン車、グランクラス以外はほとんど自由席。(10号車がグランクラス、9号車がグリーン車、残りは普通車。指定席が設定される場合あり。)
運行本数:1時間に1~3本程度
「なすの」は東京から比較的近い区間を各駅に止まる通勤新幹線です。
新幹線通勤なんてリッチ…
なんて感じるかもしれませんが、東京から宇都宮まで約1時間、那須塩原までは約1時間10分となると、割と東京都心は通勤圏内になるんですよね…。
満員電車に揺られて片道2時間以上の通勤・通学をしている人もいる中で、新幹線ならほぼ確実に座れます。
もちろん定期代はかかりますが、新幹線の定期代を負担してくれる会社にお勤めの方なら、新幹線通勤もありですね。
旅行者というよりは、通勤・通学者に需要がある新幹線が「なすの」です。
グランクラスについて
北海道・東北新幹線の大きな特徴の一つが、グランクラスです。(北陸新幹線にもあります。)
グランクラスとは、E5系に設定されている、グリーン車から1ランク上の設備になります。
グランクラスの車内はというと…
ゆったり座れる座席
軽食及びアルコールやジュースなどの飲料
その他アメニティのサービスがあります。
数年前(写真は2015年9月)に1度乗ったことがありますが、3時間で降りるのがもったいないくらいリッチな時間を過ごせました。
なお、一部の「やまびこ」および「なすの」では座席のみのサービスになります。
この場合は軽食・飲料などのサービスは受けられないので、注意してください。
GranClass|JR東日本 (jreast.co.jp)
山形新幹線
つばさ 今日も快走する出羽の虎
つばさ
停車駅:福島・米沢・(赤湯)・(高畠)・(かみのやま温泉)・山形・天童・さくらんぼ東根・村山・大石田・新庄 ()は一部停車。
(東京から福島までは「やまびこ」と同じ。)
編成両数:全車指定席。7両(11号車がグリーン車、残りが普通車)
運行本数:1時間に1~2本程度
山形新幹線は「つばさ」という種別の新幹線が運行されています。
多くの「つばさ」が、途中まで「やまびこ」と連結して走ります。
福島で連結・切り離しを行い、「つばさ」は山形・新庄方面に向かいます。
山形までは約2時間半です。銀山温泉へは大石田でバスに乗り換えです。
山形新幹線も全車指定席です。
自由席はありません。(2022年3月から山形新幹線も全車指定席になりました。)
なお福島~新庄までは特定特急券で利用することもできます。(特定特急券については後述します。)
ちなみに山形新幹線の福島~新庄間は新幹線用の線路ではなく、在来線の奥羽本線の線路を走ります。
そのため、新幹線とは別規格の「ミニ新幹線」と呼ばれています。
車体もやや小さく、座席の配置も東北新幹線は2列・3列ですが、山形新幹線は2列・2列です。
秋田新幹線
こまち 羽後へ風を切る赤い美人
こまち
停車駅:盛岡・(雫石)・(田沢湖)・(角館)・大曲・秋田 ()は一部停車。
(東京から盛岡までは「はやぶさ」と同じ。)
編成両数:全車指定席。7両(11号車がグリーン車、残りが普通車)
運行本数:1時間に1〜2本程度。
秋田新幹線は「こまち」という種別が運行しています。
ほとんどの列車が「はやぶさ」に連結しています。
途中の盛岡で連結・切り離しを行います。
さらに大曲で進行方向が変わります。
東京から秋田までは約3時間40分です。乳頭温泉へは田沢湖でバスに乗り換えです。
秋田新幹線も山形新幹線と同じく、「ミニ新幹線」です。
そのため、盛岡から秋田までは在来線(田沢湖線・奥羽本線)の線路を走ります。
座席の配置も山形新幹線と同じで、2列・2列です。
秋田新幹線も山形新幹線と同様、全車指定席です。
盛岡から秋田までは特定特急券での利用も可能です。(特定特急券については後述します。)
特定特急券
特定特急券とは、座席の指定はないものの、普通車の空いている座席に座ることができるという特急券です。
自由席ではないので、指定席特急券を持っている人が来た場合は、席を譲ります。
以下の区間だけ乗車する場合に限り、特定特急券を利用することができます。
特定特急料金が設定されている区間
山形新幹線 福島~新庄
秋田新幹線 盛岡~秋田
指定席特急券よりも安く設定されているので、短時間しか乗らない区間で使う場合は便利です。
普通列車の本数はかなり少ないので、新幹線を使わざるを得ない場合がありますからね…。
関連記事:乗車券と料金券
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今回は北海道・東北方面の新幹線の列車種別について記述しました。
それぞれ特徴があるので、用途に応じて利用したいですね。
また全車指定席の新幹線が多いのも特徴です。
自由席を使う場合は注意が必要です。
このブログが参考になれば、とてもうれしいです。
新幹線に詳しくなって、東北を楽しんでみましょう!
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